スピードと駆け引きの迫力が魅力のボートレース。全国で日々熱戦が繰り広げられ、ファンを魅了し続けています。
「競艇って何?」「誰が一番強いの?」「どうやって楽しめばいいの?」――そんな疑問をまるごと解消できるのが本記事です。
初心者にもわかりやすく、ボートレースの基本から結果の見方、注目選手、楽しみ方まで徹底解説します。
ボートレースとは?競艇との違いも解説

スリリングな水上バトルが繰り広げられるボートレース。
実は「競艇」と呼ばれていたこのスポーツは、2000年代以降「ボートレース」という名称に統一され、イメージの刷新とともに人気を集めています。
このセクションでは、ボートレースの基本ルールや競技の流れ、そして「競艇」との違いについて詳しく解説します。
ボートレースの基本ルール
ボートレースは、全国24ヵ所の専用水面で6艇が1周600メートルのコースを3周し、ゴールを目指す競技です。
選手たちはモーター付きの小型ボートを操り、スタートラインを絶妙なタイミングで通過し、最も早くゴールした順に順位がつきます。
スタートは「フライングスタート方式」が採用されており、0.1秒でも早く出た場合はフライングとなり、失格です。
逆にスタートが遅れると不利になるため、選手のスタート技術も見どころの一つとなります。
競艇とボートレースの呼び方の違い
かつては「競艇(きょうてい)」という名称が一般的でしたが、2004年に正式名称が「ボートレース」に変更されました。
これは若年層や女性層への認知拡大、スポーツとしてのイメージアップを狙ったブランディング戦略の一環です。
今でも年配のファンや一部メディアでは「競艇」という言葉が使われることもありますが、現在の公式表記や広告・プロモーションでは「ボートレース」が標準です。
1レースの流れや勝敗の決まり方
1つのレースは、以下のような流れで進行します。
まず、出走表で出場選手とコース(枠番)が決定され、選手たちは「ピットアウト」後、水面上でスタート位置を調整します。
スタートの合図とともに6艇が一斉に進み、1周目の第1ターンマークに差し掛かります。
最初のターンがレースの勝敗を大きく左右するため、ここが最大の見せ場です。
3周のレースが終了した時点で、最初にゴールした選手が1着、その後の順に2着、3着と順位が決まります。
レースはわずか1分30秒ほどで決着がつきますが、その中には選手たちの技術と戦略が凝縮されています。
SGレースとは?グレード別の違いと注目大会

ボートレースには、レースごとに「グレード」が設けられており、その中でも最も注目度と賞金額が高いのが「SG(スペシャルグレード)」です。
グレードは選手の実力やレースの格を示す重要な指標となっており、ファンにとっても予想や観戦の楽しさを左右する要素の一つです。
この章では、各グレードの違いや主なSGレースについてわかりやすく解説します。
SG・G1・G2・一般戦の違い
ボートレースのレースグレードは、大きく分けて以下の4つに分類されます。
- SG(スペシャルグレード):最高峰のレース。年間8大会が開催され、出場できるのはトップレーサーのみ。優勝賞金は1,000万円を超えるものも多く、選手にとっても名誉ある舞台です。
- G1(グレードワン):SGの次に位置するハイレベルな大会。地区選手権などがG1に該当し、こちらも実力上位の選手が集まります。
- G2(グレードツー):G1よりもややグレードが下がるものの、特定の条件を満たす選手が出場可能。一般戦より格上の扱い。
- 一般戦:選手層が広く、比較的出場のハードルが低いレース。新人からベテランまで幅広い選手が参加します。
このように、グレードによって参加条件や賞金額、注目度が大きく異なります。
SGレースの代表例と開催時期
SGレースは年間を通じて8大会が開催されており、それぞれに歴史と特色があります。以下は主な大会とその特徴です。
大会名 | 開催時期 | 特徴 |
---|---|---|
ボートレースクラシック | 3月頃 | SGシリーズの開幕戦 |
ボートレースオールスター | 5月頃 | ファン投票で出場選手が決定 |
グランドチャンピオン | 6月頃 | 春のSG、実力者が集う大会 |
オーシャンカップ | 7月頃 | 夏に開催される高速レース |
ボートレースメモリアル | 8月頃 | 全国の競艇場の代表が集結 |
ボートレースダービー | 10月頃 | デビュー6年以上のトップ選手限定 |
チャレンジカップ | 11月頃 | グランプリ出場への最終選考レース |
グランプリ(賞金王決定戦) | 12月 | 年間の賞金ランキング上位選手が出場、優勝賞金1億円以上 |
これらのSGレースは、ボートレースの魅力と緊張感を存分に味わえる舞台です。
格付けが選手に与える影響
グレードの高いレースに出場することは、選手にとって名誉であると同時に、今後の成績や契約にも大きく影響します。
特にSGで好成績を残すことは、賞金ランキングを押し上げ、年末のグランプリ出場にも直結します。
また、ファンからの注目度も高まるため、メディア露出やスポンサー契約といった面でもメリットが生まれます。
実力がありながらもSGに出場できない選手は、まずG1・G2で成績を重ね、選考基準をクリアすることを目指します。
全国のボートレース場とその特徴

ボートレースは全国24ヵ所にある専用の競技場「ボートレース場」で開催されています。
それぞれの場には水面の広さや風の影響、観客席からの見やすさなど異なる特徴があり、レース展開や選手の得意不得意にも影響を与えています。
このセクションでは、代表的なボートレース場とその特性について詳しく解説します。
主要なボートレース場と特徴
ボートレース場は全国に24場ありますが、ここでは特に有名な5つの場をピックアップして紹介します。
競艇場名 | 所在地 | 特徴 |
---|---|---|
ボートレース大村 | 長崎県大村市 | 日本初のボートレース場。スタート展示が非常に重要。 |
ボートレース平和島 | 東京都大田区 | 首都圏からのアクセスが良く、観客も多い。風の影響を受けやすい。 |
ボートレース住之江 | 大阪市住之江区 | ナイターレースが有名で、照明演出も華やか。水面は穏やか。 |
ボートレース蒲郡 | 愛知県蒲郡市 | こちらもナイター開催。インコース有利の傾向が強い。 |
ボートレース若松 | 福岡県北九州市 | 潮の満ち引きが激しく、水面が変化しやすいテクニカルな場。 |
このように、地域ごとにボートレース場の特性が異なり、選手によって得意とする水面やレース場があります。
水面の特性と戦術への影響
ボートレースでは、海水・淡水・汽水(海と川が混じる水)など、レース場によって水質が異なります。例えば、海水のボートレース場は潮の流れが影響するため、スタートやターンが難しくなります。一方、淡水の場では安定した走りが可能で、選手の技術が純粋に試されます。
また、風の強さや向きによってはスタートのタイミングやターンの角度も調整が必要になり、こうした自然条件も戦術に大きな影響を与えます。
観戦におすすめのボートレース場
実際に足を運んでレースを観戦したいという方には、施設が充実している場がおすすめです。たとえばボートレース住之江やボートレース蒲郡は、ナイター開催によるライトアップやイベント、グルメも楽しめることで人気があります。
さらに近年では、ファミリー層や初心者向けに場内案内や初心者専用コーナーが充実しており、「ボートレース=賭け事」というイメージを払拭する取り組みも進んでいます。
ボートレース結果の確認方法と見方

ボートレースの結果は、舟券の払戻しだけでなく、次のレースの予想や選手の評価にも関わる重要な情報です。しかし、初心者にとっては専門用語が多く、どこを見ればいいのか分かりにくい部分もあります。このセクションでは、ボートレース結果の見方と確認方法を丁寧に解説します。
公式サイト・アプリでの確認方法
ボートレースの結果は主に以下の媒体で確認できます。
- BOAT RACE公式サイト
https://www.boatrace.jp
「本日の開催情報」や「結果一覧」から、レースごとの結果を確認できます。 - BOAT RACEアプリ(iOS・Android)
レース結果、出走表、オッズ、ライブ中継などをスマホ1つでチェック可能です。 - BOATCAST(動画配信サービス)
https://boatcast.jp
リプレイ映像や注目シーンがすぐに見られる、映像重視のサービスです。
また、全国のボートレース場の公式サイトでも、それぞれの結果ページが設けられており、地元レースを追いやすくなっています。
出走表・結果表の読み方
レースの結果を見る際には、出走表と結果表の基本的な構成を理解しておくと便利です。
出走表に記載されている情報例:
枠番 | 登録番号 | 選手名 | モーターNo | 進入 | ST(スタートタイミング) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 4321 | 山田太郎 | 55 | 1 | 0.12 |
結果表に記載されている情報例:
着順 | 枠番 | 選手名 | タイム | 決まり手 |
---|---|---|---|---|
1着 | 1 | 山田太郎 | 1’47″2 | 逃げ |
2着 | 4 | 佐藤次郎 | 1’48″0 | |
3着 | 2 | 鈴木三郎 | 1’48″5 |
このように、選手ごとのタイムや「決まり手(勝ち方)」が記載されており、戦術やレース展開を振り返る材料になります。
着順・タイム・払戻金の意味
レース結果の重要ポイントは以下の3つです。
- 着順:1着〜6着の順位。これに基づいて舟券の的中が判定されます。
- タイム:ゴールまでにかかった時間。選手のコンディションや水面状況が反映されます。
- 払戻金:舟券が的中した場合に払い戻される金額。「単勝」「複勝」「3連単」など複数の賭式があります。
また、「決まり手」には「逃げ」「差し」「まくり」などの種類があり、それぞれの戦法がレース展開にどう影響したかを分析する手がかりとなります。
競艇で一番稼いでいる選手は誰?

ボートレース界には、年間1億円以上を稼ぐトップレーサーが存在します。彼らは「賞金王」と呼ばれ、最高峰のSGレースで実績を残してきた猛者たちです。このセクションでは、過去の賞金王や2024年の注目選手を紹介しながら、どのようにして「稼げる選手」になるのかを解説します。
歴代賞金王の紹介
ボートレースでは、毎年12月に開催されるSG「グランプリ(賞金王決定戦)」に出場できるのは、その年の賞金獲得ランキング上位18名のみ。1年間で最も多くの賞金を獲得した選手が「年間賞金王」となります。
過去10年の賞金王の一例は以下の通りです。
年度 | 選手名 | 獲得賞金額(概算) |
---|---|---|
2023 | 毒島誠 | 約1億6500万円 |
2022 | 瓜生正義 | 約1億6000万円 |
2021 | 峰竜太 | 約1億5500万円 |
2020 | 峰竜太 | 約1億5000万円 |
2019 | 石野貴之 | 約1億4500万円 |
これらの選手はいずれもSGレースでの活躍が目立ち、数多くのタイトルを獲得しています。
2025年の注目選手とその実績
2025年現在、注目されているのは「白井英治」「馬場貴也」「毒島誠」など、安定した成績を残す実力者たちです。特に白井英治はスタートタイミングの正確さとインコースからの逃げが得意で、優勝回数・賞金額ともにトップクラスを維持しています。
また、若手では「高田ひかる」や「西山貴浩」といった新世代も台頭しており、今後の賞金王争いに絡んでくることが期待されています。
なぜ彼らは強いのか?共通点を分析
稼げる選手にはいくつかの共通点があります。
- スタート力が高い:フライングを恐れず、ギリギリのタイミングでスタートを決められる技術。
- ターン技術が優れている:特に第1ターンマークを制する能力が高く、インから逃げ切るパターンが多い。
- メンタルが強い:SGなど大舞台でも冷静に判断を下せる勝負強さ。
- 地元レース場を得意としている:特定のボートレース場での相性の良さも重要な武器となります。
こうした特徴を持つ選手は、常に上位で安定した賞金を稼ぎ出しています。
ボートレースをもっと楽しむためのツール・方法

ボートレースは、ただ観戦するだけでなく、様々なツールや情報を使うことでより深く楽しむことができます。
ここでは、初心者でも簡単に使える公式アプリや予想サービス、動画配信など、ボートレースを何倍も面白くする方法をご紹介します。
初心者におすすめの観戦方法
初めてボートレースに触れる方には、まずライブ配信やリプレイ映像を活用した観戦がおすすめです。実際のレース展開を見ながら、選手の動きやターンの技術を理解することで、自然とレースの見方が身についてきます。
中でも「BOATCAST(https://boatcast.jp)」は、無料で視聴できる公式の映像サービスで、全レースのライブ配信や過去の名勝負も楽しめます。スマホ・PCの両方で使えるため、いつでもどこでもボートレースを楽しめるのが魅力です。
予想をサポートするアプリ・サイト
ボートレースには、レースの展開を予測し舟券を購入するという楽しみ方もあります。特に以下のツールは、予想初心者でも安心して使えると好評です。
- BOAT RACE公式アプリ:出走表、選手情報、モーター評価、展示タイムなどが網羅されており、予想の参考になります。
- マクール(https://www.macour.jp):プロ予想家の分析やモーター気配、選手のインタビュー記事などが豊富。舟券の組み立てに役立つ情報が充実しています。
また、YouTubeチャンネル「ういちの江戸川ナイスぅ〜っ!」などでは、プロ予想家や芸能人によるレース解説が人気で、エンタメ要素も楽しめます。
ouTubeやSNSを活用しよう
最近では、YouTubeやX(旧Twitter)などで選手本人が発信を行っていたり、実況・解説系の動画コンテンツが増えています。特にSG開催期間中には、公式チャンネルが特設番組を配信し、現地の臨場感をオンラインで味わうことができます。
また、ボートレース関連のSNSアカウントでは、レース直後の速報や選手の裏話など、ここでしか見られない情報も手に入るため、チェックしておくと便利です。
まとめ

この記事では、ボートレースの基本ルールやレースの格付け、全国の開催地、結果の見方、稼げる選手の特徴、そして便利な観戦ツールまで幅広く解説してきました。
ボートレースは一見すると難しそうに見えるかもしれませんが、ルールや仕組みを理解すれば、レースの戦略性やスピード感、選手の駆け引きが格段に面白く感じられるようになります。
特に、SGレースや賞金ランキング上位の選手に注目することで、観戦の醍醐味がさらに広がります。公式アプリやBOATCASTなどのツールを活用すれば、初心者でも安心してレースを楽しむことができるでしょう。
ぜひ、次の開催をチェックして、リアルタイムで迫力のあるボートレースを体感してみてください。